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テーブル筐体型ファミコンの製作

液晶モニター付きのゲーム機とかコントローラーは今まで何台か作ってきましたが、それらの
デザインはミニアップライト(ミディタイプ)かハンディ型でした。そこで今回は昔からある筐体
の基本形?テーブル型で作って見ようと思い立ちました。

テーブル型で液晶を内蔵しようと考えた場合、まず思い浮かべるのは景品とかテーブル筐体
型コントローラー等の既製品を利用して組み込む事です。しかし主催者の場合ファミコン基板
は純正品しか使いません。純正基板はそれなりに組込みスペースが必要ですから、既製品に
組み込むのはスペース的にキツそう。何とか組み込んだとしても、ストレス無く普通にゲーム
がプレイ出来るかどうか怪しい。そこで既製品を使用するのはやめて、筐体を一から作る事に
します。ついでにどうせ作るのなら、なるべく本物に沿った構造にします。リアルな方がミニ
チュアとしても魅力的ですし、製作の手間もそう変わらない気がします。使用する液晶は、いつ
もの7インチ15khzを使用。液晶のサイズからテーブルの天板、脚部のサイズを割り出してサイ
ズを決定。製作はまず脚パーツから掛かります。床と接地する足部分は25mm角の鉄パイプ。
この部分はカドが切り出し90°のままならラクだったのだが、目立つ部分でもあるので45°の
切り欠きを付けました。ふむ、これが一番面倒だった。また、本来なら足の裏側には床の微妙
な凸凹で筐体がぐらつくのを防ぐアジャスターがあって、これを付ければ構造的には完璧でし
たが、小さな物なので見た目ゴム足と変わらなさそうなのでやめました。




出来たパーツを溶接して組み立てます。まずは角パイプ中央から垂直に丸パイプを立てて
T字型にします。次にそれら2本を繋げます。そして筐体を支える上部パーツを作ります。
出来た脚部パーツが下の写真右。




脚部が出来たので次は木部。各部の寸法は上にある様に、まず最初に一番上の天板サイズ
を決めてそれを元にその他のサイズを決めたのですが、最初切り出した天板を脚部に載せると
何だか小さくて不恰好。上部天板サイズは330mm×260mmぐらいだったのだが、どうも小さす
ぎた様だ。そこでせっかく切り出した材料だが使用するのはやめて、新たに天板サイズ400mm
×300mmで切り出します。それが下の写真左。写真右はコントローラーの部分。コントローラー
も最初は超小型のジョイスティックを作るか、とも思ったのですが合うサイズの握り玉がありま
せん。昔は直径20mmぐらいのを持っていたのだが・・・。それにもし作ったとしても操作し易い
とは限りません。と言う訳で純正コントローラーを嵌めるだけに決定。そういや昔純正コントロー
ラーの外観をジョイスティック風にする、その名も「スーパーコントローラー」なるアタッチメント
があったのを思い出したぞ。今回それを入手してセットすれば、外観上は格好良くなるかも。
もちろん良くなるのは外見だけで、実際は手が痛くて使えないんだけどさ←(経験済み)。なお、
写真にはコントローラーのホルダーが2つ映っていますが、片方は対面側に付けます。対面側
にはアルカノイドのコントローラーを付ける予定。使用する液晶にはフリップ(反転)機能がありま
すから、それで対応出来るはず。ちなみにアルカノイドのコントローラーはファミコンのコントロー
ラーと幅がほぼ同じなのでファミコンの2PコントローラーのセットもOK。融通が利いてグッドです。




木部を組み立てて仮で置いて見ました。ふむ、中々グッドです。コントローラーのホルダーの
下側にカバーは無く、枠そのままです。カバーを付けても良かったのですが、コントローラー
のセット時にケーブルを通す都合上、いちいち取り外さなくてはなりませんからヤメました。
あと、木部キャビネットの下半分は本来スチールですが、このサイズで薄い鉄板を使うと、
凹んだりしそうなので部分的に(前後面のみ)スチール板にします。




キャビネット加工がほぼ終わりましたのでここで塗装します。木部外側とか天板は基本黒色。
キャビネット4隅はマホガニー色。これは本物も同じ様な色だったと思います。色が塗り終わっ
たら木目模様のカッティングシートを貼り付け。しかしこのカッティングシート、模様は最高に
マッチしているのだが粘着が弱い。下地に塗装までしているので、もっとビタッと貼り付くのが
普通なのだが。まあ、その分やり直しも容易だけど。後は天板も黒いカッティングシートを貼り
液晶を取り付け。液晶がOKなら一旦取り外し、天板を丁番でキャビネット本体と接続。あと、
電源スイッチ等も取り付けます。さて、ここでアルカノイドのコントローラーのカスタムを考えま
す。このコントローラー、発売当初からツマミが小さすぎて扱いにくいと言う評判でした。当時
の雑誌にプラモのゴムタイヤを嵌めると良い、と書かれていたもんです。出来ればもっと格好
よく決めたいところ。そこで金属製のツマミをアダプターを作って取り付けようか、と思ってい
たのですが、たまたま用意した金属製ツマミの裏がそのままアルカノイドのツマミにピッタリ
合うサイズだった。なのでウレタン系の両面テープで貼り付けたところ、そのままで良好な操
作感に。こんな簡単な事で解決するのなら過去のオレにも知らせたいぐらいだ。イヤハヤ




次はモニターの周りにエスカッション(カバー)を付けます。材質はボール紙。これは本物も
プラだったり紙だったりしました。次に写真はありませんが透明天板を切り出します。この
部分は本来ガラス。材質を何にするか迷いましたが結局ポリカーボーネートで製作。ガラス
だと傷は付きにくいが割れるとか、カット断面の仕上げもしないと手を怪我するとかありま
すからね。最後に透明天板を止める金具を製作。これはアルミアングルを切り出して製作。




筐体加工が終わりましたので、内部メカを組込みます。内部メカはファミコン基板の他、
電源、ファミコン基板用電源、音声アンプ、ビデオコンバーターなど。コインセレクターの
位置には音量ボリュームを取り付け。




ファミコン基板はエキスパンドコネクタの抜き差しがし易い様に、コネクタの向きを上向きに変
えてあります。また、筐体の上部天板には開けた時のロック金具は無かったのですが、実際
あった方が圧倒的に便利。と言うか必要だろ、と思ったので急遽付けました。なお、写真では
本機のサイズは分かりにくいと思いますので、試しに一般的なゲーセンの椅子を並べて見ま
した。椅子とほぼ同じかやや小さいです。




出来ました。フリップ機能により、対面側でも問題なくプレイ出来ます。ただ、液晶なので手前
から見た場合と対面側から見た場合とでは画面の明るさが違います。まあこれは筐体が小型
でもあるし、真上近くから見れば問題ないからヨシとしよう。






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さて、ここでいくつかファミコンソフトを出してきてゲームをプレイして見よう。まずやったのは
スペランカー。このゲームは愛すべきクソゲーで有名だが、実際はジャンプのタイミングさえ
つかめばいくらでも進めるゲーム。次にやったのはスパイ対スパイ。これはファミコンソフト
の中ではとても個性的な画面のゲーム。画面の写真だけではゲーム自体良く分からないが
実際の動作画面を見たとたん即購入を決意したのだ。次は飛INGヒーロー(フライングヒー
ロー)。これはシーソージャンプ(風船割り)だね。主催者はトリプルコントローラーの製作
も書いているけど風船割り系は外せないのだ。シーソージャンプならパドルが欲しいところだ
が、残念ながらアルカノイドのコントローラーでは動かない。噂ではアルカノイドⅡのなら動く
らしい。次はスターゲイト。このゲームは多くのソフトが大容量、手の込んだ画面に進む中、
シンプルかつ低価格路線で出たソフトの一つ。他にはミリピードとジャウストがあった。正直
なんでいまさらと言う感じがしたものです。しかしその後バーチャルボーイを入手してから、
画面が何だかよく似ているスターゲイトが妙にプレイしたくなって入手。うむ。ゲーム的には
とても良いゲームだと思う。次はクライシスフォース。こちらはうって変わってビジュアル系
シューティング。写真の場面では4重スクロールしている・・・と思う。クラクラ。最後はラン
パート。これははまるゲームと聞いていたが、プレイしたらホントにはまった。






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